第3回 ミミック
 

 前回の慎太郎選手のお宅訪問に続き、今回はマチズモ神山選手のアパートを訪ねようと思ったのですが……、あまりに危険すぎて実際に訪問できないので、マチズモ選手が語った「僕のお家自慢」をレポートします。

  マチズモの告白その1
  お部屋を綺麗にしたいのにゴミ箱を探すのが大変。そこで僕は考えたんだ。「そうだ部屋全体をゴミ箱だと思えばいいんだ。そしたらもうゴミ箱を探さなくていいぞ」

 とってもお利口な僕は、さっそく実行してみました。ゴミはみるみる溜まり、布団の部分だけ残して、あっという間に膝の高さまで積みあがったのさ。これでもうゴミ箱を探さなくてもいいんだけど、ちょっぴり不便なのは寝ながらテレビが見られないこと。でもこれだってゴミをかき分け、テレビの道を作ってあげれば大丈夫。

  マチズモの告白その2
 
僕の家ではいろんな食べ物ができるんだ。この前は炊飯器の蓋がもりあがっているのに気がついたんで、開けてみると緑色のキノコが立派に育っていたんだよ。ご飯を半年放置していたらこの有り様さ。自然って偉大だよね。

 おまけに夏場は万年床のシーツをめくってみると……あらあら不思議、天然のお塩ができている。もうすぐ自給自足ができるかも。僕って結構エコロジストなんだ。

  マチズモの告白その3
  ある日、台所で見たこともない幼虫を発見。なんだか大きくて気持ち悪いなーと思ったけど、こんな汚いところで生き残る事はできないだろうと、ほっておいたんだ。季節はめぐり春を向かえると、羽の生えた不思議な虫が僕の部屋中を飛び回っていたのさ。そう、ぼくの部屋はミミック状態。この虫たちが僕を襲うことがなければいいんだけど……。

 そして、神山選手は遂にアパートを追い出され、今はドッグレッグスの事務所の倉庫に住んでいます。