ドッグレッグスのミーティングは毎週土曜日の夜、事務所でおなわれている。

　 だいたい7時ぐらいから集まってきて、それぞれモソモソとご飯を食べはじめる。

　食事の内容は、まずマチズモ神山とアンチテーゼ北島はゆで卵・シーチキンの缶詰・カニかまぼこ・プロテインなどなど……まるでペットのエサみたいな内容。サンボ慎太郎はおぼっちゃん育ちまるだしで、いつも寿司。しかも特上しか食べない。ゴッドファーザー一家はファーストフードやコンビニ弁当が多く、量は常に5〜6人分。食べ盛りのゴッドファーザージュニアを抱えたこの一家のエンゲル係数は天井知らず。

　一家といえばもう一組、ラ・マンのところもすさまじい。ここの食事については、まず油物の多さにビックリだ。コロッケ、唐揚げ、天ぷらとみてるだけでも胸やけしてくるラインナップが勢揃い。おまけに常にデザートのおかしを持ち歩いてというフルコーススタイル。おかげでラ・マンの長男・遙（2才）のお腹はぱんぱん。この前なんか、そのポンポコリンのお腹にアンチテーゼ北島がピカチュウの絵を描いてた。

　食事が終わるとみんなで、慎太郎がもってきた日刊スポーツを回し読みしたり、メンバーのスキャンダラスな話題で盛り上がったり、（だいたいここでのネタが興行の時に使われる）K-1やG1やPRIDEのトトカルチョをやったり、遙がトイレのドアを全開にしてうんちをしている姿をのぞいたりしている。

　そうこうしているうちに今後のスケジュールとか、連絡事項の確認がはじまる。こんな調子だから、初めてきた人には「一体いつミーティングが始まって、いつ終わったのかわからなくて、とまどった」とよく言われる。確かにそうなんだけど、でも、興行が近くなるとばっちり、ミーティングを重ねている。特にほとんど全てのアイディアをだしてプランをたてている北島代表の緊張感はピークとなる。

　そしてそんな時にかぎってサンボ慎太郎はよけいなこと（だいたいはモーニング娘がどうだとか、長渕はサイコーとかいったこと）を口走り、結果としてアンチテーゼ北島にぼこぼこにされる。これってやっぱりひとつのＳＭだ……という感じで土曜の夜が過ぎていくのでした……。