集計を終えて
MVP部門は鶴園がダントツでトップとなりました。激しい闘いのD-1を制しただけに、当然の結果と言えるでしょう。2位には障害王に返り咲いた菓子パンマン。3位にはウルフが票を伸ばしました。この部門の常連である、北島、神山、愛人はランクから姿を消してしまいました。
最も良かった試合であるベストバウト部門では、決勝戦と準決勝に票が集まりました。意外にもロイヤルランブルも評判が良かったようです、
今後見てみたい試合は北島 vs 高橋が頭一つ抜けて票を集めました。
本日の感想については、ほとんどのお客さんが絶賛でした。
たとえば、
「シビアな闘いオンリーということで緊張感がいつもより増していて凄く良かった」
「今回を『つまらなかった』という奴いるのか? 猪木祭りより面白いだろ」
などなどです。
僅かですが疑問や要望もありました。一つずつお答えしていきます。
「ナイスガイにもっと喋ってもらいたかった。最後の方はあんまり喋っていなかったので……」
ナイスガイの実況は基本的に天然ぼけのお笑いなので、全試合を通してまかせているわけではありません。要は、シビアな試合と楽しい試合でメリハリを付けているのです。D-1の決勝戦でボケられても困りますし……。
「どうして慎太郎と菓子パンマンでは体重差が判定に加味されないのか」
体重差が加味されたのはD-1が特例なおです。通常のルールでは体重差は判定に影響しません。
「ダンスのコーナーがなかったのが寂しかった」
6月の興行では復活する予定です。
「決勝戦は延長をするべきだった。ジャッジが不可解」
体重差を一番に判定の基準にしたことが、試合の印象と結果に微妙なズレを生んだのかもしれません。ルールに関しては今後もわかりやすいものに変えていきます。
「映像をもっと増やしてほしい」
映像は諸刃の剣なんですね。やりすぎると本当に見せたい物が霞んでしまう。そこで今回は意図的に映像を減らしました。その分、選手たちのシビアな闘いがクローズアップされたと思います。
「菓子パンマンと神山が闘ったときのような、現実を突き付けるシビアさがなかった気がする」
毎回、興行のテーマは違うのです。神山と菓子パンマンは強烈なメッセージを提示しましたが、今回のD-1にもあるテーマを盛り込んだつもりです。キーワードは「ルール」。ルールで同じ条件にして障害者と健常者が闘うという意味をよく考えてもらえれば、やはり突き付けている現実はシビアであるとと思うのですが、いかがでしょうか。
(北島行徳)
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